YoutubeのSEOと視聴者&チャンネル登録者を増やす方法(その2)
前回の記事『YouTubeのSEOと視聴者&チャンネル登録者を増やす方法(その1)』ではWebのSEO、グーグル検索の観点から見たTipを紹介しましたが、今回は『YouTube内での最適化の方法』です。
はじめに
この記事では自分のコンテンツの関連動画に関する自コンテンツ内での最適化(内部VSEO)について説明します。
YouTubeで最も手っ取り早く視聴者を稼ぐ方法は視聴数の多い動画の関連動画に自分の動画を表示させて、ユーザーを引き込み離さない事です。
一部ではこれを関連動画ジャックとも呼ばれているようです。
関連動画ジャックは検索エンジン上位に表示するのと比較すると非常に単純で、現在の仕様だとあまり関係のない動画の関連動画に自分のコンテンツを表示することも可能です。
しかし検索エンジン同様、Googleはユーザーに有益な情報を表示したいはずなのでSEOの歴史を省みるとGoogle様の意志に背くような手段はお勧めできません。
その事を踏まえてお読みください。
内部VSEOとは
勝手にそう呼んでいるだけで特に正式名称等があるわけではありません。
WEBと同様にVSEOも大まかには内部と外部に分けることができます。
WEBサイトのSEO対策の知識がある方は内部SEOのYouTubeチャンネル版と言えばピンとくると思いますが、要は自コンテンツ内の最適化です。
具体的には主に以下の手順。
- 撮影機材や環境にはある程度お金をかける(動画撮影可能なDSLRや外部マイク等)
- 動画に一貫性を持たせる(オープニングアニメーションや音量等)
- アノテーションやカード機能等を想定した編集を心がける
アップロード時
- シリーズモノであれば動画の公開日や時刻等に一貫性を持たせる
- 視聴者の目を引くサムネイルの作成
- カードやアノテーション機能の利用
- タイトルや動画の説明文の推敲
- 説明欄に自分の動画のリンクを張る
- キーワードの選定
- プレイリストを作成する(既存のプレイリストに加える)
動画作成段階
YouTubeチャンネルの内部SEOではカードや再生リスト等を駆使してユーザーをいかに自コンテンツ内に留まらせるかがカギとなります。
動画作成機材について
最低でもFull HD(1920×1080)で撮影できる機材を準備します。
最近の機種であればiPhoneやスマホでもこのサイズで撮影できるものが殆どですが、可能であればDSLR(デジタル一眼)での撮影が好ましいです。
スマホでの撮影だと画に深みが出ないので、撮影テクが無いとどうしても安っぽく仕上がります。
個人的なお勧めはCanonのエントリーモデル一眼、EOS Kissシリーズです。
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懐に余裕があればフルサイズのハイアマチュアモデル(EOS 5Ds等)を購入しても良いかもしれません。
違いはセンサーサイズですが、センサーサイズについてはこちらのブログで初心者にも分かり易く解説されています。
センサーサイズについて【カメラ初心者向け】
ちなみに水泳の富田選手が盗難疑惑をかけられたEOS-1DXは動画撮影に関しては無用の長物なので、そこまで余裕があるならばレンズにお金を使いましょう。
動画撮影には単焦点のマイクロレンズ等があるとドラマチックな映像が撮影できるかもしれません。
どうしてもカメラにお金を使いたいブルジョアはEOS C300、BlackmagicやRED等のシネマカメラを使って僕に使い心地を教えてください。
話が逸れましたがEOS Kiss X5以前モデルにはSDカードのフォーマット制限(4GB制限)により12分前後で自動で撮影が止まるので不便に思う方は新品購入するのであればX6以降が良いかもしれません。
音声もRODE Videoマイク等の外部マイクがあると好ましいです。
動画編集ソフトについて
iMovieやWindowsムービーメーカー等では少し心細いので映像編集ソフトをお勧めします。
私の場合はWeb制作関係でCS6のマスターコレクションを持っていたのでPremiere Pro CS6を持っていましたが、手持ちが無く低予算に抑えたい場合はAdobe Premiere Elementsとサムネイル作成にも使えるPhotoshop Elementsのセットがお勧めです。
Adobeソフトウェアの最新版(Creative Cloud)はフル機能が使える30日間の体験版もあって月額サブスクリプションもできるので試してみるのもいいかもしれません。
アノテーション、ブランディングとカード機能
Youtubeでは動画にメッセージをポップアップさせたりYoutube内や関連WEBサイトへのリンクを作成することのできるアノテーション機能があります。
『右上のアイコンをクリック→クリエーターツール→編集→アノテーション』で設定可能。
所有する関連WEBサイトのリンクも挿入できますが、先に『クリエーターツール→左カラムのチャンネル→詳細設定』から所有権の確認を行います。
※Google Webマスターツールと同様の認証方法のため初歩的なHTMLかFTPの知識又はホスティングサーバーかドメインのアカウント情報等が必要になります。
弄ってみれば直観で分かると思うので今回はアノテーションの使い方の説明は省きます。
アノテーションについて – YouTube クリエイターアカデミー
利用できるフォントやサイズ等が限られている為、文字の挿入等はできるだけ控え、編集の段階でクリック可能なところを明示できるようにしましょう。
例:
0:38~
便利なアノテーションですが現在PCから閲覧した場合のみ表示される機能なのでスマホから視聴には対応していません。
あからさまにクリックを促すような編集をしてしまうとスマホユーザーにとっては不便でしかないのでバランスが大切。
一方、ブランディングとカード機能はスマホユーザーにも表示できるので必ず設定しましょう。
ブランディングは動画の右下のアイコンをクリックするとチャンネル登録のリンクを行える機能です。
※現在は右下にアイコンが表示されますが以前は右上に表示されていたようです。今後変わる可能性もあるのであまりこれを意識した編集は行わない方が吉。
利用方法は『クリエーターツール→左カラムのチャンネル→ブランディング』
カード機能はクリエイターツールの『編集→カード』から設定します。
動画再生中に右上の『!』をクリックすると関連WEBサイトやYouTubeの別のページのリンクを張る事が出来ます。
前回の記事で触れたh2タグがカードのタイトルに挿入されるので、h2タグを考慮したプレイリストの名称やタイトルを決めましょう。
こちらもほぼ直観的に操作できるので利用方法の説明は省きます。
サムネイルの作成と動画の一貫性
一貫性は即ちコンテンツのブランディングです。
最も手っ取り早くユーザーにシリーズモノだと認識させるには一貫性を持ったサムネイルを作成する事。
堀江貴文氏のホリエモンチャンネルには色々なコンテンツのプレイリスト(シリーズ)がありますが、サムネイルを見ればどれがどのシリーズの動画なのか一目で分かります。
すべての動画のオープニングにHIKAKIN氏のボイパ&ドット絵のアニメーションという一貫性を持たせています。
アニメ以外でも実写やストップモーション等、コンテンツのブランドに沿ったモノであればOK。
例:
0:00~0:05
“30sec film artists”では最初の5秒にストップモーションの映像を利用しています。
最後に、一貫性について最も注意しなくてはならないのは映像編集の初心者が失敗しがちな動画自体の音量です。
YouTubeのプレイリストや自動再生を観ていると一つ目の動画で音声が小さすぎるためボリュームを上げたら次の動画は音が大きくてびっくりした経験をした事がある人も少なくないと思います。
ユーザビリティの欠陥です。
気を付けましょう。
タイトルと説明文
前回の記事で説明した通りタイトルと説明文はVSEO上非常に重要です。
動画検索の場合も最重要視されるのはタイトルなので検索されやすいキーワードをタイトルに含めます。
説明文はデフォルトで最初の3行しか表示されておらず残りを表示するにはユーザーに『もっと見る』をクリックさせる必要があります。
その為、最初の3行に最もクリックして欲しいリンクや続きを促す文章を挿入します。
最初の3行は検索エンジンのSEOでも重要なので内容は慎重に決めましょう。。
3行目以降には以下の内容を挿入します。
- 自分のチャンネルの別の動画のリンク
- シリーズモノであればシリーズの説明
- 関連する別の人の動画のリンク
- WEBサイトや関連SNSのURL
- 動画の説明内容等その他必要な情報
関連動画として認識させる要因の一つに説明欄のリンクと類似性があります。
片方だけでも類似性が認められれば関連動画に表示される可能性がありますが相互にリンクすることでより関連性が認められやすくなります。
説明欄の類似性と一貫性を保ち、関連性を認められやすくなります。
検索してほしいキーワード上位の関連動画に表示させる為にこちらから発リンクします。
これは外部SEOの一環なので詳細は後述します。
動画毎にYoutube外のオウンドメディアへのリンクを貼ることで関連性を認められやすくなります。
WEBサイトを所有している場合は関連WEBサイトの登録も忘れずに行いましょう。
上記のポイントを抑えて動画の説明を書きましょう。
キーワードについて
検索エンジンのSEOではあまり重要では無くなったキーワードですが、Youtube内では説明欄と同程度重要です。
内部VSEOのポイントは関連性を持たせることなので全ての動画に共通のキーワードをいくつか持たせます。
共通キーワードも一般的なキーワード(例:芸術、スポーツ等)とユニークなキーワード(例:10秒でできるアート、40代からのランニング等)を複数決めます。
現在の仕様ではキーワードは思いつくだけ詰め込んでも問題無いようなので、関連性のあるキーワードはとりあえず沢山入れておきます。
※共通部分はカンマ区切りでメモ帳等に保存しておくと入力する手間が省けます。
HTMLソースには15個までしか表示されませんが、YouTube内部ではしっかりと処理されているようなので、後述する外部VSEO用のキーワードも含めトータル20個程度が目安かと思います。
再生リストの作成
アップロード完了後は再生リストを作成します。
再生リストから再生されると自動で次の動画に飛ぶのでユーザビリティの向上に加え動画同士の関連性が強まるので自動再生の候補にもなりやすくなります。
作成は『クリエイターツール→動画の管理→再生リスト』から。
忘れがちですが『編集』から再生リストの説明も忘れずに編集しましょう。
ここまででYoutubeの内部VSEOは完了です。
次回は外部VSEOについて。
ひとこと
今回はかなり色々詰め込んだ感がある記事でした。
詳細はかなり省いたので質問やコメント等があれば残していってもらえればと思います。
Website: 30sec film artists
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