サブスクリプション型クラウドファンディングPatreonの始め方。


Patreonとは

日本語では金持ちの道楽のようなイメージが強いですが、本来支援者を意味する単語のPatron(パトロン)が語源のクリエイター向けサブスクリプション型クラウドファンディングです。
日本でもKickstarterCAMPFIRE等、単発のプロジェクト型のクラウドファンディングやジャンル特化型のクラウドファンディングは増えてきました。
その手のクラウドファンディングが若干飽和状態にある中、先日CAMPFIREが定額課金型のクラウドファンディングを発表しました。そのビジネスモデルの先駆けがPatreonです。

patreon_logo

THE BRIDGE – CAMPFIREが定額課金の「ファンクラブ」を開始へ、クラウドファンディングを超える事業モデルとは

サブスクリプション型のメリット

サブスクリプション型のメリットは何といっても自分のペースで進められる事だと思います。
単発プロジェクト型のクラウドファンディングでは時間的な制限(終了期限)があるので出来るだけ完璧な状態でローンチする必要がありますが、Patreonは肝となる支援への見返りだけある程度決めたら、とりあえずローンチしてから色々と修正しながら運営できるので短期決戦の単発プロジェクトより気持ち的にかなり楽です。
YouTuberやクリエイターとの相性が良いのでフィーチャーされているプロジェクトもそのようなジャンルの方々が多いです。

デメリットは?

デメリットを挙げるなら初期投資ががっつり必要な商品開発等のプロジェクトとはあまり親和性がないので、そういう点では従来のクラウドファンディングとは棲み分けができていると思います。(サービスそのものもクリエイター向けと謳っています。)
支援に対する見返りも月々だったり設定したゴールにリーチする度に用意する必要がある点も従来のクラウドファンディングとは異なります。総合的な手間という面ではPatreonの方がやること自体は多いと思います。
CAMPFIREが「ファンクラブ」と銘打ったのは上手いと思いました。

ターゲット

まずプロジェクトの肝となるのは他のクラウドファンディングと同様何を作るかです。
自分たちはトロントやオンタリオ州にいる芸術家(アーティスト)のショートビデオを毎週YouTubeでアップロードする“30sec film artists”というプロジェクトをかれこれ1年以上続けてきました。
おかげ様でチャンネル登録者等も増えてきて殆どの撮影したアーティストの方々にはビデオを気に入って貰ってますが、ユーザーの殆どが10代で笑える動画やゲーム動画がメガコンテンツのYouTubeでは自分たちがメインとしているターゲット(20代後半以上のアート好きな女性)とのミスマッチもあって思った以上にオーディエンスの獲得に苦戦しています。
PatreonでもYouTube同様コメディやゲーム動画は依然強いですが、クリエイターやアーティストも多いので他のクラウドファンディングに比べても自分たちのコンテンツとは親和性が高いように思います。

Patreonで稼いでる人のランキングTOP50(Top Patreon Creators 英語)

ちなみにCAMPFIREとは違いアダルトコンテンツにも積極的なので某同人3Dエロゲが海外でのローカライズを目指してPatreonを利用するそうです。

MoguraVR – 話題のアダルトVR体験ソフト「なないちゃんとあそぼ!」海外展開へ

始め方

Patreonが日本語でのサービスを始めるかどうかは分かりませんが、せっかくプロジェクトをローンチしたので始め方をシェアしたいと思います。
まずトップページへ飛ぶと「Sign Up」「Become a Creator」とあるので支援者になりたい場合は前者、支援される側のクリエイターになるには後者を選択。※1つのアカウントでどちらにもなれます。

Patreonトップページ

メールアドレスとパスワードを入力すると初期設定が始まります。

コンテンツの種類や名前、主語になるクリエイターは複数か単数か等色々聞かれます。

Patreonアカウント作成画像1

支援は月額で受けるか、コンテンツ投稿毎に受けるかを選びます。(後から変更可能)

Patreonアカウント作成画像2

アダルトコンテンツかどうか。(こちらも後から変更可能)

Patreonアカウント作成画像3

初期設定が終わるとEdit画面に飛ばされます。

Edit画面のUI

  1. ここで先ほど決めた月額/投稿事に切り替えます。
  2. 2016年10月現在はFacebook/YouTube/Twitter/Twitchのリンクが掲載可能
  3. HTMLでの記述も可能なブログ風UIでプロジェクトの紹介とイントロビデオが設定可能。
    (iframeタグが使えるのでビデオ自体は紹介文内ならどこにでも置けます。scriptタグは消されました。)

  4. 目標金額を設定します。「+Add Another Goal」で段階に分けた目標が設定可能
    (試しに20個くらい追加したけどまだできるので設定数の上限は不明)

  5. 支援者へのRewards(報酬)を設定します。(画像はデフォルト)
  6. アイコン画像の設定(512px*512px推奨)
  7. バナー画像の設定(1600px*400px推奨)

一通り終わりローンチ後はこのような感じになります。

https://www.patreon.com/filmartist

ローンチ前のEdit画面との違いは以下。

ローンチ後UI

  1. 現在の報酬額や目標金額を見せたくない場合は目標金額に対するパーセント表示で表示することもできるようです。
  2. クリエイター紹介で最大$500貰えるキャンペーン中らしいです。

クリエイター紹介説明
30日以内に紹介されたクリエイターの支援者が30超えると$50、75人以上で$100…250人で$500が貰えるらしいです。

というわけなので、Patreonに参加する際、この記事が役に立ったと思った方は是非下記のリンクからクリエイター登録をお願いします

https://patreon.com/invite/lvjrk

具体的な進め方についてはローンチ後に運営から丁寧に運営方法が説明されたドキュメントが登録メールアドレスに送られてくるのでそちらを参考にすれば良いと思います。

Patreonローンチガイド(英語)

というのも自分自身現在地がそこなので、今後アップデートできる事があれば記事にしたいと思います。

最後に

引き続きYouTubeチャンネルの応援よろしくお願いします。

Website: 30sec film artists


スポーツ特化クラウドファンディングまとめ


今、全世界でクラウドファンディングの波が来ていますね。

海外ではKickstarterIndieGoGoを初めとしたクラウドファンディングがITやスタートアップ界隈以外にも広まってきております。

最近は○○特化型のようなクラウドファンディング等もよく見かけるようになってまいりました。

例えば今回の知事選で一躍時の人となった家入一真氏が以前立ち上げて物議を醸した学費の為のクラウドファンディングのStudygift

そのほかにはアート特化型のFUNDIY等があります。

私が個人的に注目しているのがスポーツ特化型クラウドファンディングです。

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サポーターが選手を応援すると言う点においてスポーツとクラウドファンディングは非常に親和性が高いと思います。

以前からCAMPFIRE等ではスポーツ選手やチームを応援するといった企画はありましたが、

分野ごとに特化することによってターゲットを絞り込んでより効果的に資金を集めることが可能になって来てますね。

証拠にスポーツ特化型のクラウドファウンディング、現在ググってすぐ発見できるだけでも既に3つ存在してます。

今回はその3つを色々と調べてみました。

アスリートエール(Athlete Yell)

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運営団体:一般社団法人アスリートエール
公式HPによると

「2010年6月から試験運用を開始し、実験期間を経て、2012年11月より一般社団法人体制にて本格スタート」

とのこと、試験運用期間も込みで考えると約3年半になります。

FBページのいいね!の数も現時点(2014年3月)で1,635人、現在最大手。

サービスそのものと運営団体が同じで、一般社団法人というのも特徴。

公益性で言えば間違いなくNo.1。

スポーティー・ファンド(Sportie FUND)

運営団体:株式会社スポーツITソリューション (Sports IT Solution, Inc.)
資本金:4,000万円
株主:株式会社クララオンライン(51%) 株式会社電通(49%)

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代表取締役会長が家本賢太郎氏、代表取締役社長は元電通社員の石元龍太郎氏

そもそも、この株式会社スポーツITソリューション (Sports IT Solution, Inc.)という会社自体が電通の社内企業制度によって創設された会社とのこと。

ムジカラボ | 第19回 石元 龍太郎 「21世紀のより良いスポーツ環境の実現を目指す。」

電通のバックアップがあるので今後潤沢な資金やメディアを通じたプッシュなどの強みを駆使し、アスリートエールの牙城を崩しにかかってくるかもしれませんね。
会社の設立が2010年2月24日なので、アスリートエールとはほぼ同時期に立ち上げたと考えて良いでしょう。
そしてもう一つの大株主である株式会社クララオンラインという企業は中国やシンガポールを拠点にホスティングや通信ビジネス等をやっている会社。

ちなみにFBのいいね!数はスポーツ・イノベーション・ラボ(スポーツITソリューション)の名義で700人ちょっと。
大体アスリートエールの半分ほどですね。

ALLEZ japan(アレ!ジャパン)

えっ、どれ?

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個人的にはネーミングセンスに問題があるような気がしますがいかがでしょうか・・・。

運営団体:有限会社サイバービジョンコンサルティング
代表者:田村 聡
事業内容:
・ WEBサイトデザインおよび制作
WEBサービス構築および運営
・ 商品開発、販促等のコンサルティング
システム開発
・ トライアスロン、オープンウォータースイム用ウエットスーツ開発
・ ビーチテニス用パドル(ラケット)デザイン
・ その他商品開発

なんだか色々やってんなー。という感じ。

このご時勢に有限会社って凄いですね。

会社自体がスポーツの根底部分にがっつり関わっていて実利に関わる分、本気でスポーツを応援したいと言う熱意は伝わってきます。

実際、事業内容に関するスポーツの企画が多いです。

ただしFBページいいね!の数は260ちょっと寂しい感じ。

それもその筈TOPページにいいね!ボタンがない、というかどこにもない。

システムもGREEN FUNDINGという外注のシステムを使ってるようです。

スタッフにもグラフィックデザイナーと広報しか記述が無い。

ホントにWEBサービスの構築とかシステム開発なんてしてるの?という疑念がぬぐえない。

スポーツ クラウドファンディング」と検索するとアスリートエールより上位にくるみたいなのでそんなこたぁどうでもいいちゃあどうでも良いんですが・・・。

まとめ

色々ありますけど個人的に応援したいのはアスリートエール(Athlete Yell)かなぁ。

僕の周りのスポーツ業界に携わる人も、結構いいね!しているみたいだし一般とはいえ社団法人だから利益追求の株式会社よりは信用できそう