【最新版】クラウドソーシングのLancersを使ってみた感想

【最新版】クラウドソーシングのLancersを使ってみた感想

いままで登録だけはしていたけど放置気味だったクラウドソーシングサービスのLancersをちょっと真面目にやってみました。

lancers

Lancersのシステムにはコンペ方式プロジェクト方式タスク方式と3つの方式があります。

プロジェクト方式の細かい点についてはここのブログが全てを物語っているのであえて感想は書きません。

スキルの安売りはしたくないので何度か割に合いそうな提案に割に合いそうな金額よりちょっと安めの金額設定で、納品計画も最速プランで提示してみたものの金額の折り合いがつかないとの事で断られた・・・。

請け負った人は多分自分より一回りほど安く請け負ってるんだろう・・・。

ある意味凄い。

そして以前Viibarを紹介した記事でも触れたとおり、ランサーズ外での仕事実績にはあまりスポットが当たらず、先発有利な感じですね。

特に最初の仕事をゲットして☆と勲章みたいなマークをもらえるまでは修羅の道。

過去の受注件数が提案者リストでもかなり強調されるので最近始めた後発組は不利になる仕組み。

そんなこんなで2週間くらいLancersを真面目にやって思った事を幾つかまとめてみました。

・「自演多すぎ」
・「スキルのワゴンセール」
・「暇つぶしの小遣い稼ぎにはいいかもね」

てな感じです。

自演多すぎ

先ほども触れたとおり受注件数が受注先選びの重要なファクターになっているので自演してLancersに金を落としてまで☆と受注件数を稼ぐ輩も少なくない。

プロフィールがコーダーとかWEB制作で実際そういった仕事を受注してるにもかかわらず似たようなレベルの同じような仕事を発注している意味の分からない人。

そこまであからさまなのは少ないけど臭いランサーは沢山いる。

それに取って付けた様なありきたりなコメントつけてるしいや、これ絶対自演だろ。

Lancers的にはお金落としてくれりゃ何でもいいんだろうけど新参者や自演に敏感な鍛え抜かれたネットユーザーからしたらカオスに見える。

予算や方針などを提示するだけの「プロジェクト」ならまだいいが実際にデザインやらを作って提示する「コンペ」でやられると笑えない。

2chスレとかチラっと覗いてみたけれど仕事する側に末期間が漂ってる。

もうちょっとID確認とか徹底して運営が真面目に取り締まってくれれば良いんだがそんな兆しは無い。

複アカ自体は規約で禁止されていてバレたら垢BANと全報酬没収らしいけど個人と法人アカを使い分けるのはOKらしい。

これは運営にメールして確認したから間違いない。

以下運営からのメール

このたびは、所属されている会社(法人様)でのアカウントと、個人的なご利用の
ための2つのアカウントでのご利用と存じますが、この場合は明確にご利用用途が
分かれているかと存じますので、複数アカウントとはなりませんのでご安心を
いただけますと幸いでございます。また、振込先口座につきましては、ご連絡をいただきましたとおり、 

ご登録氏名(または社名)と、口座名義の一致を確認の上お振込を
させていただいております。

法人アカなんてIDチェックが難しいけど作るの自体は個人アカと同じくらい簡単だし事実上複アカによる自演を黙認しているようなもの。

スキルのワゴンセール

先ほども触れたが単価がやっすい。

驚くほど安い。

スーパーサイヤ人のバーゲンセールよろしくクリエイターの在庫処分ワゴンセール

例えばWord Pressでのページ構築の見積もりはWord Benchさんの以下のエントリーにもあるように安く見積もっても20万近くかかるものです。

WordPressサイトを構築するといくらかかる? 見積り勉強会で価格を出してみた

けれども5,000~50,000円でやって欲しいって提案がメチャクチャ多い。

それで実際にいくつも提案があって成立してるから怖い。

意図的に相場を下げている連中でも居るんじゃないかと疑うレベル。

5万円以下でWP導入なんて無料テンプレート設置&ちょこっとしたデザインだけで良いなら考えるが絶対やりたくない。

これクリエイターやプログラマみたいな使われる側の地位が際限なく下がり続ける。

時代は廻るとはまさにこの事、産業革命直後の労働者と資本家を彷彿とさせますね。

普通の会社なら法律に守られたり、労組が阻止したりするんだろうけどそういった枠組みが無いからいずれは1000円でウェブサイト作ってって言われても作る人が出てくるんじゃないだろうか・・・。

というかクライアント側もそんな値段で作ったクオリティで良いんだろうか・・・。

コード1行仕込むだけで目には見えない色んなプログラム仕込めるのに顔も見えない相手がそんな低価格で作ったホームページなんて何仕込まれるかわかったもんじゃないぞ。

以前クラウドソーシングに日英翻訳を頼んだら糞だったと某メディア関係で働くカナダ人が仰ってました。

ロゴデザインにしても日本はまだマーケット自体日本国内に収まってる分なんじゃこりゃっていうレベルのロゴでも倍率が低いと偶に選ばれたりすることがあるけど英語圏のクラウドソーシングのレベルがヤバイ。

99 Designsとかのロゴコンペ見てるとこの値段でこのクオリティ作っちゃう?ってのが多い。

そりゃ時給100円以下で物価のメチャクチャ低いような後進国の連中も受注してるんだからそうなるわな。

Lancersが英語に対応したら今コンペで稼いでるクリエイターの9割は死亡するんじゃないだろうか。

それ以外にもPinterestとかGoogle画像検索から拾ってきた画像トレースしたり二次配布禁止の素材使って作ったりとパクリが横行してるのも重大な問題。

パクリ例はこちら(Lancersパクリ検証)

暇つぶしの小遣い稼ぎにはいいかもね

「プロジェクト」と「コンペ」のほかにタスクというものがある。

やっすいWEBライターみたいなことしてお金稼ぐ方法。

結構ガッツリやって偶々割りの良い案件があれば時給1000円以上行くこともあるのでBlogosやらSNSに長文書き込みが好きな人は代わりにタスクをやればお金にもなって一石二鳥。

受取報酬の金額が徐々に上がっていくのが面白くて最初はゲーム感覚で楽しめる。

文章書くのと箱庭系のブラゲとかが好きな人ははまるかもしれない。(自分は既に飽き始めていますが・・・。

ただ認証率とか言うものがあって提出したタスク全体の95%以上が承認されないと出来ない仕事も多い。

とはいってもコピペや使いまわし、日本語が不自由っぽい方も少なくないみたいなので真面目に書いていれば大体認証される。

エステやダイエット、全身脱毛やら風俗仕事などのテーマで書いて欲しいって案件も多いので主婦の小遣い稼ぎには良いかも。

5日で支払い済と承認済合せて2万円程度稼いだけど真面目に書いてた物ばかりなので今のところ認証率は99%

腐ってもNDA等あるので仕事内容まで書けませんが拒否理由は馬鹿げた理由。

今後の参考にと理由を聞いても法人の癖に対応が物凄く酷かったので即ブロックした。

「今後お取引をさせていただくことはありません」とか言われたけれどこちらから願い下げです。

message

プロフィール覗いたら案の定自演の受注が数件、スパムまがいのSEO対策に利用している業者も沢山居るし発注する側は匿名でも登録出来るので全体的にクライアントの質も低い。

質問などのメッセージへの対応も丁寧な良いクライアント様も中にはいますがそれ以上に糞クラ、地雷クライアントが多い。

タスクも飽きてきたし潮時かなぁ・・・。

まとめ

海外のビジネスモデルをそのまま日本に取り込んだクラウドソーシングですが、海外では既に2009年頃からその問題点は色々と指摘されています。

ホリエモンがホリエモンチャンネル等でもクラウドソーシングをごり押ししてますが、確かに経営者とか発注する側にはメリット多いですね。

フリーランスにもメリットはありますが現状ではデメリットのほうが多い感じ。

従業員を大事にしない企業は先が長くないとは良く言いますが、こういったクラウドソーシングサービスがクリエイターやプログラマーを大事にしなければ先は長くないかなぁと思います。

もし最低報酬を保障して悪質なクライアントはフィルターにかけてくれるようなクラウドソーシングのサービスが登場すれば良いクリエイターは皆ソッチに流れます。

そういう感じで優良なクライアントとクリエイターだけを吟味してるサービスがViibarのようなサービスなんでしょうけど現状は色々と詰めが甘い。

そういえば昨日もなんか誤送信メールが来てた・・・。

クラウドソーシング自体は良いビジネスなんですけど使う側の人間と法整備などがまだまだ追いついていない感じでしょうか。

【最新版】クラウドソーシングのLancersを使ってみた感想」への4件のフィードバック

  1. はじめまして
    記事の内容に共感しました。
    私も個人事業主としてwebデザインの仕事をしており、空いた時間でクラウドソーシングの仕事をしてみてどうか?と思い、依頼案件を検索して愕然としました。
    依頼の単価が・・・ 相場をしらないにしてもあまりの安価に驚きました。
    しかも中にはWeb制作会社と思われる所が依頼をしている始末。その単価は相場の4分の1程度と思われる程安く、業界全体の首を絞めかねない現状に不安を覚えました。
    あの金額で仕事を受ける人が果たして本当にいるのでしょうか?
    完成後の修正やメンテナンス、細かい拘りのある客で複数回の修正があった場合、想像しただけでも恐ろしい。
    金額が安いゆえのトラブルも多そうです。

    1. コメントいただきありがとうございます。
      お返事遅くなり申し訳ありません。
      私は最近クラウドソーシングには全く手を付けていませんが回りのDTPをしている知人などにも尋ねたところ同じような回答でした。
      遅かれ早かれ運営側がどうにかしないと先の長くないビジネスモデルだと思います。

  2. すみません、いきなり失礼します。

    ランサーズの記事についてまとめていらしたので、発言力があると思い送らせていただいています。

    今月から現れている初心者を対象にしているプロジェクトが大変悪質なアフィリエイトクライアントであったので、その記事をまとめたものを拡散してほしいんです。

    すでにランサーズで見切りをつけたのか別のクラウドソーシングにも進出しつつあります。

    若い芽を摘むような行為で、ランサーズ側も新アカウントを作成されるため対応が追いついていません。

    何の報酬もありませんが、これ以上被害を拡大させたくなく、このような形をとらせていただきました。

    URLは↓になります。すみませんがよろしくおねがいします。

    http://matome.naver.jp/odai/2144585951234045401

  3. 全く納得の内容です。当方畑は違いますが…でもこのような状況がすでに数年前から存在していたのは知りませんでした。。。

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